イギリス国旗の意味、由来をわかりやすく!裏話も教えます

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世界でも有名なイギリスの国旗、 通称-ユニオンフラッグ、ユニオンジャック

車や靴や雑貨など あらゆるものに使われてますね

人気のデザインの背景には どんなストーリーが隠されているのでしょう

イギリスは4つに分かれている?

イギリスは イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つに王国で構成されています。

正式な国名は グレートブリテン及びアイルランド連合王国
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland (UK)

見ての通り 世界で一番長い国名です。

イギリスの国旗は3つの国旗から作られている

 白地に赤十字-イングランド

 青地にXの(エックスの形)白十字-スコットランド

 白地にXの赤十字-北アイルランド

北アイルランドは、1972年に北アイルランド議会(旧議会)が停止し1973年に廃止されて以降、政府が認定した独自の旗を有していない

出典:ウィキペディア 「北アイルランドの旗」

あれ? 4つの国からなるのに 3つの国旗?

そう、含まれていない国は ウェールズ

理由はシンプル。 最初のユニオンジャックが作られた1606年に ウェールズはすでにイングランドの一部になっていたからです。(現在のものは 制定日ー1801年1月1日から)

ウェールズの国旗が初めて採用されたのは1959年 そう随分後のことです。ですから けっして悪意があって のけ者にされたわけではなかったんですね。

国旗そのものが存在しなかったということ。

2007年に ウェールズの旗も取り込もうという声があがり 世界中からデザインを募集。

なんと 日本の2ちゃんねるからの応募が新聞に取り上げられたこともありました。ほとんどは悪ノリしたものでしたが。

ウェールズ旗のデザインが 他3つと似ていないことや様々な理由があり 実際は難しいようです。

3つの国旗はそれぞれの国の守護聖人の象徴

聖ジョージ(イングランド)
ドラゴンと戦った勇ましい 古代ローマの軍人(実在は不明)

聖アンドリュー(スコットランド)
イエスの12使徒の一人 X字型のクロスで処刑されたとされることから 紋章に取り入れられている。

聖パトリック(北アイルランド)
アイルランドにキリスト教を広めた

守護聖人てなに?
その名の通り 守り神 特定の地域や職業まで守ってくれちゃう。キリスト教の信仰の一つ。
しかも複数の地域や都市をも守ってくれます。

例えば聖ジョージさんはイングランドの他にもモスクワやスペインのカタルーニャやアラゴン。。。などなど

ちなみに みなさんご存知のフランシスコ ザビエルさんは 日本の守護聖人だそうです。

デザインの裏話

 

ユニオンジャックをよーく見てみてください。

上下左右対称ではないんですね。

聖パトリック旗の 赤X十字の位置が微妙にずれています。

これは 聖パトリックと 聖アンドリューの存在感を出し 同等と位置付けるためだそうです。

そして かつては こんなデザインも!?

これは 1606年-1707年 に スコットランドで使用された 非公式ののユニオンジャック

聖ジョージ旗が聖アンドリュー旗より前にでているデザインに不満を感じ 当時スコットランドではこちらのデザインが使われたそうです。

個々の旗はどんな時に使われる?

サッカーやラグビーなどのスポーツのイベントでは 現在でも、それぞれのチームで参加し 個々の旗が使われます。

特にイングランド x スコットランド戦は 毎回盛り上がります。

UKとして 一つの君主の下としての連合国ではありますが 私たちが想像する以上に 各々の国を誇りに思っています。

例えば スコットランドの人は どこから来た?という質問には スコットランドからと答えます。
もちろん 全員がそうだというわけではありませんが。

彼らは イギリス人であり、ウェールズ人であり スコットランド人であり アイルランド人なのです。

これからユニオンジャックという国旗を目にする機会があったら こんな歴史的な背景に思いを寄せるのもいいかもしれませんね。

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